このページでは、EAの運用時に強く意識して頂きたい7つのポイントをお伝え致します。ぜひご参考ください。
最初にお伝えしておきます。
EAに聖杯はありません!
しかしEAの特性を理解して、証拠金量やロット設定、そして運用時間を工夫すれば、破綻する確率を小さくすることは可能です。
絶対にやってはいけないのは、EAの特徴やロジックをよく理解しないまま完全放置運用などリスクの高い運用を最初からしてしまうことです。
これは破綻まっしぐらです。
EAは、良いも悪いもただの道具です。
使い方次第で神にも悪魔にもなります。
なので適切に使って頂きたいんですね。
FX自動売買はエントリーポイントを自分で探す必要が無いの大きなメリットですが、一方で、あくまで組まれたプログラムに沿って取引をするだけのものですから、利用する場合はEAの取引プログラムが生きる相場ポイントを探すことが重要となります。
こう書くと「何だか難しい」と思われた方もいるかもしれませんが、自動売買に向いた相場ポイントを探すのは裁量取引のエントリーポイントを探すよりは明らかに簡単です。
またある程度、傾向というものは決まっています。
そこでこのページでは、錬☆金太郎のEAを利用される場合に、強く意識して欲しい7つのポイントをお伝え致します。
絶対大丈夫と言えないのがFXの辛いところではありますが、この7つのポイントを守って頂ければ、かなりの確率で破綻を回避して良い運用をし続けることができるのではないかと思います。
ぜひご参考ください。
大前提:EAはそもそもレンジ相場で使うもの
7つのポイントの前に、EA運用の大前提をお伝えします。
EAは原則、相場全体の7割と言われているレンジ相場で機械的に取引をすること目的に設計されています。
ですので裁量取引と違って勝負ポイントというものはありません。
むしろ、一般的に「相場の勝負ポイント」と言われているのはトレンド相場の発生起点になりうることばかりですから、逆にFX自動売買では破綻要因になりかねないので極力避けたいポイントとなります!
つまり、FX自動売買と裁量取引は全く逆の発想で取り組むべきなんですね。
と言ってもFX自動売買は相場全体の7割といわれるレンジ相場ゾーンを把握すれば良いので、3割のトレンド相場の中で更に点とも言えるエントリーポイントを探す裁量取引よりは格段に楽かと思います。
またFX自動売買で大きく利益が出る時というのは、ロジックで対応できる範囲内で良く相場が動いただけの結果でしかありません。
なので、これを理解し、努めて危険相場を避ける、というのがEA運用の基本であり極意だと私は考えています。
以上を踏まえて、EA運用7つのポイントをご参考頂ければと思います。
①ニューヨーク時間は稼働停止推奨!
何度も言いますが、EAは一方的な値動きとなる「トレンド相場」が苦手です!
そして、このトレンド相場の発生確率が他の時間に比べて著しく高いのが、日本時間の21時(冬場は22時)以降のニューヨーク時間となります。
理由は簡単です。
アメリカは世界経済の中心ですので、注目される重要指標や要人発言などのファンダメンタルズも、アメリカ発のものが圧倒的に多いからです。
その為、この時間は本当にアグレッシブに相場が動きます。
一見とても良さげに見えますが、裁量取引と違ってFX自動売買は「トレンド相場を避ける」というのが運用の重要ポイントとなりますので、ニューヨーク時間の相場のアグレッシブさはかえって危険なんですね。
FX自動売買では、よく「指標管理運用の徹底を」なんて言葉をよく耳にすると思いすが、結局のところ単純にニューヨーク時間を避ければ8割方トレンドは避けれます。
また指標が無い日でも、世界最大級の企業が集中しているアメリカでは相場を大きく動かす発表やニュースが頻繁に出てきますので、やはりニューヨーク時間は気が抜けません。
それならば、明らかに危険で運用が難しい「ニューヨーク時間」は最初から避けるべき、というのが錬★金太郎の考えです。
私のEAや運用事例が原則ニューヨーク時間を外しているのはこれが理由です。
私たちがやっているのは投資なので、あえて危険を冒してまで博打的利益を狙う必要は無いと考えます。
これが、錬☆金太郎が強く「ニューヨーク時間の稼働停止を推奨」する理由です。
トレンド相場の発生要因は2つあります。
・重要指標や要人発言などのファンダメンタルズ
・事件や事故、災害や戦争などの突発的事由
後者の「突発的なトレンド相場」は残念ながら予測が出来ませんが、「重要指標や要人発言などのファンダメンタルズ」はスケジュールが決まっていますので、単純に避ければファンダに起因するトレンド相場には巻き込まれません。スケジュールの確認方法ですが、Yahoo!ファイナンスが見やすいのでお薦めです。
■Yahoo!ファイナンスのページ
なお、Yahoo!ファイナンスで米国とユーロの経済指標に★4つ以上のファンダメンタルズがある日は早い時間での稼働停止を推奨致します。これはファンダ前の未決済ポジション数を物理的に減らすのが目的です。もちろん相場状況にもよりますが、統計的には稼働時間を短くすると未決済ポジションの持ち越しの数が減りますので、これで少しでもトレンドに巻き込まれるリスクを減らします。また指標発表まで時間を多く持つことで、未決済ポジションの決済確率も上がります。
②ファンダ後の値動こそ要注意!
前場のニューヨーク時間で相場が強く一方方向に動き、その流れを引き継いだままで日本時間に突入した時は稼働停止推奨!
上記画像は2024年1月11日から12日のゴールド相場の値動きです。
11日に重要ファンダメンタルズの米国CPI発表があり、この発表の後にとても強い上昇トレンドが発生しました。
そしてその勢いのまま日本時間に突入。
日本時間こそ若干調整しましたが下値は重く、ロンドン時間に入って再び急上昇トレンドを発生させ大トレンドとなり、残念ながら多くのEA破綻者を生んだ日となりました。
この様に、相場はニューヨーク時間に発生した値動きを踏襲する動きを見せる事がよくあります。
これは①でもお伝えした通りアメリカが世界経済の中心なので、市場関係者がニューヨーク時間に発生したトピックスとその値動きに、とても注目をしているからなんですね。
また大きい暴騰や暴落は1度の値動きで止まることは少なく、調整を挟んで2回3回と連続することの方が多いです。
もちろん外すこともありますが、FX自動売買は危険相場を避けるのが重要ですので、過去データーで確率が高いものは避けるべきと考えます。
以上から錬☆金太郎は「前場のニューヨーク時間で相場が強く一方方向に動き、その流れを引き継いだままで日本時間に突入した時は稼働停止を推奨」しています。
③毎週月曜日の稼働は9時以降を推奨(早朝アノマリー回避)
前週末金曜日のニューヨーク時間が荒れて終わると、週明け月曜日の7~8時台にその影響を受けて窓開けが発生する場合があります。また急なトレンド発生も過去に起こっていることから、月曜日の稼働開始は9時以降を推奨致します!
錬☆金太郎は、月曜日のみEA稼働スタートを日本時間の9時以降にすることを強く推奨しています。
これは月曜日の早朝アノマリーを避ける為です。
何がアノマリーかと言いますと、週明けのこの時間に、前週末の影響を受けて開場と同時に強烈な売り買いが入る事がよくあるからです。
実例(上記画像)を見せますと、2023年12月4月の朝8時台に約700pips以上もぶち上げる強烈なトレンドが発生しています。
この値動は、ほとんどのEAが稼働をしていたら破綻していたと思われるくらい、ヤバいものでした。
この様な災害級クラスは早々起こるものではありませんが、危険な窓開けやトレンドは過去何度も発生している時間となりますので、最初から避ける設定にすることを強く推奨致します。
相場において、アノマリーは本当に無視が出来ません!
相場用語でよく使われる「アノマリー」とは、法則や理論から合理的な説明ができないけど、よく当たる相場での経験則のこと言います。
④週末金曜日は早期手仕舞を推奨
金曜日は17時過ぎくらいから急に相場が大きく動く事例が過去に何度も確認されています。その為、リスク回避を優先する考えから金曜日は目安16時の稼働停止+早期手仕舞い推奨です。
なぜ他の日に比べて金曜日の夕方に急騰急落が起こり易いのかは色々な要素があるので一口には説明出来ません。
ただ確率論的に多い事は事実です!
またこの相場発生時に損切り対応や破綻が多いのも事実です。
毎週発生する訳ではありませんが「避けれるリスクは最初から避ける」のがFX自動売買のコツですので、錬☆金太郎は金曜日はなるべく早い時間に稼働を停止し、できればポジション整理もして手仕舞いをする事を推奨しています。
その目安が16時です。
少なくとも16時には稼動を停止して、タイミングを見てポジション整理もしてしまってですね、未決済ポジションを持ったまま週をまたがないようにしたいです。
取引が完了して終わるというのは気持ち的にも楽ですし、月曜日朝のアノマリーも怖いですからね。
取れたかもしれない利益を惜しむより、リスク回避を優先しましょう!
⑤月末稼働日2日間は曜日とファンダ関係なく早期手仕舞を推奨
月末2日間は利益確定売りによる突発的なトレンドが発生しやすいので注意が必要!
月末の2日は曜日回り関係なく利益確定売りによる突発的なトレンドが起こり易い相場環境となります。
毎月必ず起こっている訳ではありませんが、過去を見ると結構な頻度です。
またその売りを起点とした暴落も何度か発生していることから、FX自動売買的には要注意の2日間となります。
対策としては、EAを稼働されたい方は通常より時短運用を心がけることです。
なお、心配な方はこの2日間は稼働停止しても良いと思います。
⑥損切りマイルールを決める
(例)ファンダ前などのポジション整理の考え方
利益-含み損=収支がプラス
※あくまでも1つの判断基準です
FXは裁量取引も自動売買も基本は損小利大です!
裁量取引より直面するシーンは多くは無いと思いますが、時には損切り判断をした方が結果的に良い場合もあります。
それと、残念ながらFX自動売買でも損切り判断が出来ない方の全損率はとても高いデーターも出ていますので、損切りは重要と認識をして頂きたいです。
ただ損切りについてはケースバイケースの対応が多いのと、個人のリスク許容度で考えが全く変わりますので、大変申し訳ないのですが、これについては私の方で明確な指標を示すことは出来ません。
その上で、ポイントは感情を挟まずに機械的に損切りをするマイルールを定めておくことかと思います。
そこで参考事例として、よく質問で頂く「ファンダ前のポジション整理」について、私の対処法の1つをお示しします。
まず前提として、重要ファンダメンタルズの発表前の数時間前にはEAの稼働を停止します。
重要ファンダメンタルズの発表前というのは発表を睨んで相場が様子見ムードで静かになる場合が多いので、その前にポジション整理をする猶予時間を設ける為です。
そして例えば「利益-含み損=収支がプラス」ならタイミングを見て、私は躊躇なくポジション整理を実施します。
と、この様に、私はよく起こり易いケースに対する対処ルールを決めて運用をしています。
重要なのは「結果的にしっかり利益が出ているか?」ですので、含み損を惜しがったり、希望的観測でそのままにしてしまう方が危険かと思います。
ですので、ぜひ損切りマイルールは事前に決めて、徹底して頂ければと思います。
損切りは辛い決断ですが、生き残れば取り返す機会もあります。
ちょうど良い事例が実績報告記事にありますので、ぜひご参考ください。
損切り対処した事例が載っているブログ記事
⑦資金管理運用の徹底
少なくとも週1回、可能であれば毎日の利益回収を推奨!
2024年は例年に比べて、どの相場もアクティブな値動きをしていると思います。
そこで、ボーナス併用など縛りがある運用をされている方以外は、万が一の時の全焼を避ける為に錬☆金太郎は資金管理型の運用を推奨しています。
具体的には、設定証拠金以上に出た利益は即回収をする運用方法です。
少なくとも週1回、可能であれば毎日利益回収をしてください!
ただし、未決済ポジションを保有している時の利益回収は証拠金維持率を落とすので非推奨となります。
ここにはご注意ください。
実際の運用は、ご自身のリスク許容度においてご判断ください。この7つのポイントが、少しでもお役に立てれば幸いです!
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■EAとミラートレードの使用について
EAとミラートレードは全て無料で提供しています。使用は自己責任においてしてもらうものですので、設定マニュアルを必ず読んでから使用をお願いします。また、EAの作動チェックは細心の注意を払ってやっておりますが、何らかの理由でバグが発生する可能性はゼロではありません。しかしその場合も無償提供物なので責任は負いかねます。あらかじめ了解の上でご利用ください。